ハンバーグ

ハンバーグはどこで誕生した?

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ハンバーグは、ドイツのハンブルクが起源、とされています。
その食べ物は、タルタルステーキといいます。
タルタルステーキは、ハンブルクの労働者たちにとても人気がありました。
このステーキの元になったものがあります。
それは、13世紀のころ、ヨーロッパに攻めたタルタル人といわれる民族が食べていた生肉の料理です。
このタルタル人は、遠征のときに連れていた馬を、食べることもありました。
ただ、この馬の肉は、とても硬いもので、食べやすくするために細かく切って、玉ねぎなどを入れて味をつけて食べていました。

これがドイツに伝わって、今の私たちが知っているハンバーグになった、といわれています。

18世紀から20世紀の前半にかけて、ドイツのハンブルクの港から多くの人たちが船出をして、アメリカに移住をします。
この人たちがよく食べていたひき肉料理を、アメリカ人は「ハンブルク風のステーキ」、つまりハンバーグステーキと言うようになります。

グラタン

グラタンの歴史

すっかり日本でもおなじみとなった「グラタン」。
クリーミーなホワイトソースに、適度な歯ごたえのマカロニ。表面の焦げた部分とチーズのおいしさ。

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寒い季節には、あつあつのグラタンがおいしいですよね。
では、そんな「グラタン」には、どんな歴史があるのでしょうか。

グラタンは、フランスのドーフィネ地方の郷土料理が発達して誕生しました。
料理で焦げてしまった部分を食べたところ、それがおいしかった、ということが始まりのようです。

ご飯の「おこげ」と同じ感覚なのでしょう。

由来の通り、グラタンという言葉は、フランス語で「おこげ」という意味だそうです。

日本では、ホワイトソースを使ったものがグラタン、というイメージが強いですが、本場フランス内では、オーブンなどを使って表面を少し焦がした料理のすべてをグラタンといいます。
先ほど紹介した日本で一般的なグラタンは、グラタンの一部でしかありません。
中には、デザートとして作られるグラタンもあります。

ほかの日本で定番の洋食メニューは、日本で誕生したものが多いのですが、グラタンはフランス料理です。

コロッケ

コロッケの誕生

現在、洋食として誰でも知っている「コロッケ」。
そのルーツを探っていきます。

明治時代に起きた文明開化によって、外国から様々なものが入ってくるようになる日本。
その中でも、特に食の文化については、肉を食べることがかなり驚きだったよう。

なぜなら、日本は仏教の教えによる食肉禁止令があって、それから千年間も、肉を食べることがなかったからです。

その時代の日本人の食事といえば、野菜や米、果物などが中心で、所によっては魚、貝なども食べていたようです。

そんな食の文化に、突然牛肉を食べる文化が入ってきたので、それは驚いたことだ、と思われますね。

ただ、西洋料理をそのまま取り入れたわけではなかったんです。
日本人の食文化に合うように、独自に改良を加えて、新しい「洋食」として取り入れました。
特にお米を好む日本人は、それに合う料理を誕生させていきます。
たとえば、カレーやシチュー、とんかつなどがそれにあたります。
その中のひとつが、コロッケ、というわけです。

そのコロッケの元と言われているのが、クロケットという、フランス料理です。
ジャガイモが日本に伝わったのは、安土桃山時代とされていて、長崎にオランダ人から伝わったようです。
ですが、当時の日本人の好みは、甘いサツマイモ。
甘みが感じられないジャガイモは、それほど普及しませんでした。

明治維新の時代になると、西洋の料理についての情報が、日本にも入ってきました。
フランス料理のホワイトソースを使う、クリームコロッケを、日本人の口に合うジャガイモのコロッケに変化させたものが、今の日本のコロッケの起源、という一説があります。

また、コロッケの語源についてですが、先ほど紹介したフランス料理のクロケットが元、といわれています。

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