天ぷら

天ぷらは日本由来ではない!?

天ぷらが日本発祥の料理ではない、というと、驚かれる方も多いのではないでしょうか?
実は、天ぷらは日本で誕生したのではないんです。

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天ぷらは、現在からおよそ400年ほど前、ポルトガルから長崎に伝わりました。
その当時の日本では、油というものはとても貴重なものだったので、沢山の油を使う天ぷらは高級料理でした。
それが江戸時代になると、油の生産が増えるようになります。それとともに、徐々に天ぷらが庶民にも広まっていくようになったのです。
でも、最初のころはおかずというよりも、屋台で食べる間食のようなものだったそうです。

関東風と関西風の天ぷらの違い

関東では、東京湾の魚を天ぷらにして食べていたため、魚の臭みを消すためにごま油で揚げていました。
衣がきつね色に仕上がるのが関東風の天ぷらの特徴です。

それに対して関西の天ぷらは、野菜や山菜を天ぷらにしていたため、それらの素材の味を生かすために塩で食べるようになった、とのことです。

おせち

おせちの歴史

おせち料理が始まったのは、奈良時代といわれています。
朝廷で行われていた宮中行事のときに作られた料理が起源とされていて、節日という季節の変わり目に宮中で行われていた宴会のことを節会「せちえ」といいますが、この節会がさらに盛んになったのは、平安時代になってからです。
平安時代になると、一年間の間で、最も重要とされる日に行われる宴会で出されるご馳走が御節供「おせちく」と呼ばれ、これが少し言い方が短くなって、現在の御節となった、といわれています。

ただ、この御節が一般に広まったのは、江戸時代といわれています。
幕府では公式の行事として節日を決めていて、この行事がだんだん一般庶民にも広がっていきます。

重箱につめられるように

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江戸時代の末期に、重箱におせち料理を詰めるようになった、といわれていて、今では一般的となった重箱の御節は、意外と歴史は浅いのです。

重箱の正しい数

おせちの重箱は、実は正しいとされる数があります。
それは、「四段重」です。

現在の御節

今では、洋風や中華風などの御節も作られるようになり、また、有名な料理人が作ったおせちなど、非常にさまざまなおせちが登場するようになりました。
また、豪華なおせちはもちろん、少人数向けのおせちなど、たべる人数に合わせた御節もあります。

参考>>匠本舗のおせちサイト

ハンバーグ

ハンバーグはどこで誕生した?

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ハンバーグは、ドイツのハンブルクが起源、とされています。
その食べ物は、タルタルステーキといいます。
タルタルステーキは、ハンブルクの労働者たちにとても人気がありました。
このステーキの元になったものがあります。
それは、13世紀のころ、ヨーロッパに攻めたタルタル人といわれる民族が食べていた生肉の料理です。
このタルタル人は、遠征のときに連れていた馬を、食べることもありました。
ただ、この馬の肉は、とても硬いもので、食べやすくするために細かく切って、玉ねぎなどを入れて味をつけて食べていました。

これがドイツに伝わって、今の私たちが知っているハンバーグになった、といわれています。

18世紀から20世紀の前半にかけて、ドイツのハンブルクの港から多くの人たちが船出をして、アメリカに移住をします。
この人たちがよく食べていたひき肉料理を、アメリカ人は「ハンブルク風のステーキ」、つまりハンバーグステーキと言うようになります。

ご飯

ご飯の歴史

今、日本で主流となっている白いご飯を食べる習慣。
炊き立てはつやつやで、それだけでも十分美味しいものです。

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では、この「白いご飯」が食べられるようになったのは、いつの時代のことなのでしょうか?
これが始まったのは、江戸時代の中ごろといわれていて、それまでの日本では、玄米などを主に食べていました。
弥生時代には、玄米を土器を使って煮たりすることで食べていて、奈良時代になると、土鍋で固めのお粥を作って食べていた、と考えられています。
これこそが、現在の白いご飯の起源、といわれています。
水分の多いお粥は、今の普通のお粥の起源とされています。
平安時代には、固めのお粥がもっと水分の少ないものになって、姫飯といわれるようになります。
鎌倉時代には、金属、あるいは陶器で造られた釜が使われるようになって、今までの「煮る」という調理法から、「炊く」という調理法に進化していきます。
それが江戸時代の中ごろになって、厚めの蓋がついた釜が広がって、現在のご飯の炊き方が生まれます。

白いご飯にあうおかずの専門サイトのご紹介:白ごはん.com

グラタン

グラタンの歴史

すっかり日本でもおなじみとなった「グラタン」。
クリーミーなホワイトソースに、適度な歯ごたえのマカロニ。表面の焦げた部分とチーズのおいしさ。

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寒い季節には、あつあつのグラタンがおいしいですよね。
では、そんな「グラタン」には、どんな歴史があるのでしょうか。

グラタンは、フランスのドーフィネ地方の郷土料理が発達して誕生しました。
料理で焦げてしまった部分を食べたところ、それがおいしかった、ということが始まりのようです。

ご飯の「おこげ」と同じ感覚なのでしょう。

由来の通り、グラタンという言葉は、フランス語で「おこげ」という意味だそうです。

日本では、ホワイトソースを使ったものがグラタン、というイメージが強いですが、本場フランス内では、オーブンなどを使って表面を少し焦がした料理のすべてをグラタンといいます。
先ほど紹介した日本で一般的なグラタンは、グラタンの一部でしかありません。
中には、デザートとして作られるグラタンもあります。

ほかの日本で定番の洋食メニューは、日本で誕生したものが多いのですが、グラタンはフランス料理です。